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ドイツの省エネ技術「エネルギー・パス」(家の燃費)について欧州基準のEU加
盟各国では、建築物に対するエネルギー性能要求事項の最低基準の適用や、建築物の
新築、売買、賃貸借時におけるエネルギー性能評価書の取得と提示などが義務付けら
れています。
床面積1㎡あたり◯◯kWh必要という形で数値化されており、誰でも簡単に家の燃費を
確認することができるため、「家の燃費」が住宅の価値基準として重要な判断要素と
なっています。
パッシブハウスとはドイツの「パッシブハウス研究所」が規定する性能基準を満たす
認定住宅です。 (一般社団法人パッシブハウスジャパン指導)
ドイツのパッシブハウスの基準は、世界各国の省エネルギー基準の中で最も厳しいも
のの1つと言われ、 日本では新築で数軒認定を受けられています。
パッシブハウスの目的は 「CO2を削減すること」更に「エネルギーの使用は極限まで
減らしながらも、快適性は決して犠牲にしないこと」です。
パッシブハウスのリフォーム(EnerPHit)の基準
■住宅の性能として年間の冷暖房負荷が25kwh/㎡以下:つまり年間の冷暖房は、
床1㎡あたり25kwhしか使わないということです。
■一次エネルギー消費量120kwh/㎡以下:家電も含め給湯、換気、照明、エアコン等
に要する年間の一次エネルギー量が120kwh/㎡以下ということです。
ドイツのパッシブハウスの実際
性能の高い家を建てるとなると、お金がかかります。
欧米のサッシを使用すれば性能を簡単に上げることができても、3倍以上の価格に
なります。
低コストを実現するために国産のトリプルサッシを使用。
輸入サッシを使うプラスコスト分より、断低コストに。
壁の断熱の厚さは内外合わせて550mm。
(通常の住宅は断熱の厚さは105mm程度)
壁に厚みを出したことにより、日射を遮蔽することにも役立ち。
夏の太陽の角度は夏至で約80度と高く、冬の太陽の角度は冬至で約30度なので、
夏は日射しをカットし、冬は日射しを取り込める設計になっております。
家を暖めるのは、窓から入ってくる太陽の光と住む人から出る熱、照明の廃熱、
電化製品から出る廃熱と「熱交換換気システム」です。
この熱交換換気システムは、ドイツ製を使用。国内メーカーの顕熱交換率が、50~
70%であるのに対して、ドイツ製は顕熱交換率91%、その性能の差は比べ物になり
ません。
顕熱交換率91%というのは、室内温度が24度の場合、真冬でも外から21,84度の温
度で空気を戻します。
夏には、室内にたまった温度の高い空気を外に出すことも出来ます。
設備機器を動かすのは電気ですが、年間を通して太陽光発電システムの売電収入で
全てまかないます。 最終的に建設コストは、坪単価498,000円(税込)。
パッシブハウスをリフォームによって建てることはEnerPHit(エネフィット)と言
います。