施主が勧める家創り

建てた経験者(施主)がすすめる家つくりの注意点 

                

業者でなく、実際に何回も家を建てた経験者(施主)が、

建築士と同格に家つくりに挑戦した経験を公開します。  

 

後悔先に立たず

 これが、家を建てるときの「最大の格言」です。  具体例後述

 

「幸せな家創り」「不幸な家を買うか」の採択は、あなたの勉強しだいです。

家は作るもので、買うものではありません。

ハウスメーカーの営業にほだされていては、業者の思うつぼです。

 

コストの安い家を豪華なイメージで釣り上げて、早く痛む家にすみつづける

はめになります。 

 

まず、を建てる前に資金の問題」があります。

家より土地から始める人は、結果、資金不足で、つまらない家になる恐れが

あります。

  

家賃を払うくらいならという理由で借金をして無理に家を建てようとする人、

無理な資金計画、ランニングコストを考えない支払い計画は、不幸の始まりです。

 

金利が安いから急いで家を建てる、間違いです。

金利の高い時は定期の金利も高く同じです。

 

親の金で建てた場合は、趣味、嗜好性に走り、住みにくい家になります。

古典的な親の意向(古い感覚)に沿った家は、時代遅れの住みにくい家に

なります。

 

10年20年先を見通さねば良い家はできません。

家の知識も十分にない段階でゴーサインを出すと、良い家には住めません。

なぜなら、契約を急がせる業者、安さを売りの業者に飛びつくからです。

少なくとも、数年の研究機関が必要です。

 

いきなり夢をつぶすようですが、家の資産価値が下がるような家を建てて

1,000万も余計に払うような借り入れをするくらいなら借家住まいのほうが、

金が残ります。

  

間違った決断は、夢のマイホームが、悪夢になる可能性があります。

さらに10年後から35年後に大きなメンテナンスが必要になります。

   

年、問題の業者から35年ローンで家を建てたばかりの新婚の人が

家庭の事情で売却の危機状態です。

この場合は、業者に関係なく、

悪い選択を3重にしています。

1業者の選択を間違う(問題の業者)

2親の為むりして建築を急ぎ同居を急ぐ

3家族関係が固まっていない(結婚1年目で離婚問題が発生)

家賃を払うより得という考え方でロ-ン35年間の負債を背負い込む。

借金をしてるかしてないかは、精神的に大きく違います。

 

3,000万借りて35年間返済した場合の試算 (金利変動なしの条件)

 借入先による、金利差1.275%差額:630万円

   (金利以外に、7種の諸費用がかかります)

 ※借入先による、諸手数料の差:329万円

金利が上がると1%の場合でもさらに:200万円の差額が出ます。

 

ファイナンシャルプランナーも、保険などを押し付けてくるので注意。

大半の施主は、目先の夢ばかりを追って、完成するまでは、足元の問題に気づきません。

無理はないですが、家は商品ではなく、商品を買う感覚では、良い家は手に入りません。

 

性格の強い、巣作りを急ぐ嫁にせがまれ、

若くして、すぐ家を建てると、こうなる可能性があります。

結局安い業者で建てて、

ローンが済んだころには、最近の家では、資産価値は、ほとんどありません。

借金は、完済するまでは長期間「心理的負担」が伴います。

 

日本の一般的な家は、建てたあとで急速に財産価値が下がり、短期間で痛んできます。

ハウスメーカーの3000万の家は、

当初から1,000万の価値しかありません。

家を建てローンで泣かされ健康を害し、財産が目減りしていくのなら、

借家住まいのほうが、幸せです。

   

私の場合は、借り入れは、最初にアパートを建て、5年で返済、でも、このときの決断は

何時、立ち退きになるかわからないという、ぎりぎりの決断でした。

収入源を得て、住まいが3年で返済、最終は、最初の決断が生きて全額キャッシュでした。

 

一生に何度もある買い物ではない高額な出費の伴う大事であると念じることです。

家は買うのではなく、創っていくという

「家づくり」の発想が大事です。

 

業界レベルは著しく低いのに建築士だから、大手の業者だから安心という錯覚があります。

何故、大きいか、大きく儲けているからです。何故信用できると思うか、派手な宣伝と、

(タレントのコマーシャル出演料は9千万、建てる人が払います)

一見、問題がないと錯覚する派手な、展示場があるからです。

住宅性能比較や、住み手の評判を聞けば、その実態がわかります。

 

建築士が商品名を国の名前と思ったり、装置を売る担当者が、業者を馬鹿にしたりして

います。実際に見聞きしたことです。

 

関係官庁も、国営放送局も、大手建築業社も、新聞社も住宅についての基本的な見識が     まったく、ありません。実情を知ればわかります。

ある時、1級建築士が、新聞社に住宅記事の誤りを指摘すると、拒絶したそうです。

  

信じられなくても、これ等は事実です。一級建築士はコンクリ-トが専門。

ビルの設計が出来るのだから、住宅ぐらいは当然出来るだろうと思うのは錯覚です。

  

 住宅設計の最悪モデル は、ある建築家が作った、冷暖房禁止のコンクリ-ト住宅です。

この人は、著名な建築士なのに借家住まいです。(後述)

これが、この人の住宅運を表しています。(マンション住まい)

 

住宅運のない者がつくるとこうなります。

新国立競技場のデザインをしたザハはアンビルドの女王といわれています。

つまり建てられない建物を設計することで有名な建築家?です。

  

建築士は、図面は引けるが!?、間取りに関しては全く素人同然、あとは専門業者任せが

す。

図面を書くだけで、現場、材料、家というものを知らないのでは、役に立ちません。

 

実際に何人かに描かせてみると良くわかります。

1級建築士が顧客の要望にこたえられなくて、私が図面を書きその通り家を建てた事が

あります。

 

合理的な設計をするには、頭を使い時間がかかります、時間をかけない設計は、継ぎはぎ

の設計になり、凸凹になります。日本の場合はこういう例が大半です。

平面も、立体も、上下、左右でこぼこの家が、これを表しています。

  

国際的に有名な建築士は、住宅はビル形式(陸屋根)でないと住宅ではないといいます。

この建築士が設計した家は、恐ろしく不便で、我慢を強いられています。

住み続ける事で人生観が変わる等と哲学めいた事をいわれ、施主は本気にしますが建築士は、哲学者ではありません。 体を悪くするだけです。 

 

建築士に質問をしても答えられないことは多々あります。

 

大工、棟梁も決まった建て方は知っていても、それ以外は知りません。

解決法は、出来るだけましな建築士を捜し出し、共同で解決していくこと。

その為には、施主側の勉強が大事です。

 

私は、2軒設計経験がありましたが、3件目を建てるときにはさらに3年間研究し

100軒見学しました。住宅評論家がびっくりしていました。  

建てた経験があっても、新しく建てるときは、新しく勉強し直す必要があります。

 

家は5軒建てなければわからないと言われていますが、5軒目も失敗した有名人もいます。   何十年も前の知識や古い固定観念で建てると「昔の家」ができます。

 

少なくとも10年先を見越した建て方が必要で。

勉強に少なくとも2~3年はかかります。  

勉強しない、できない人は、勉強した熱心な施主を捜し出し、経験談を聞くことが

現実的で、人の話を素直に聞くことです。

 

わが家を見学に来られた工学部の大学教授は、そのようにされましたが、医者は、簡単な

雑誌記事を見ればわかると自己判断、その医者は建てた後、即、改造が必要になりました。

私は見学に行った際すぐに問題に気づきました。

 

 門外漢の医者が、独断で、失敗するというのは、ある意味、面白いことです。

 素人は、素人、謙虚さがないとこうなります。

 

スエーデンの医者は、家と病気の関係を熟知しています。

病状を聞く前に、「どんな家に住んでいますか?」と聞きます。

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 「家つくり」くらい

誤解に満ちたものはない。

欠陥住宅を作った、業者の 大きな広告

 寿命の短い日本の家

住宅業界はレベルが高い

と錯覚されていますが、

実際は、国際的にレベルの低い監督官庁と、住宅業界、まったく批判能力のないマスコミ。

知識の浅い施主が、住宅の寿命を短くしています。

 

短寿命、体に悪い日本の建材は輸出されていません。

 

日本は世界から見て「ものづくり先進国」「超一流の工業国」というイメージがありますが、しかし、家に限っては全く逆、日本の工業製品の中でほぼ唯一といっていいほど、レベルの低い状態が続いています。