外断熱について

    外断熱、内断熱、比較

RC造外側面にプラスチック板で外断熱すると性能は落ちないが、冷えた躯体の場合は暖まるまでに結露が生じる欠点と室温男立ち上がりが遅くなり、燃費が多く要る難点がある。

内断熱にしても断熱材が湿らないので、断熱性能は落ちません。断熱の理想は、床、壁、天井共室内仕上げ財に断熱材を密着させることです。外断熱は、その基本を逸脱した方法といえます。


 

                外断熱に対する問題点は次の3つに集約されます。


1地震・強風による建物の変型に弱い?

 まずはじめに、外断熱に用いられるプラスチック系のボード状断熱材は、地震時や   強風      時の揺れに対してその追従性・復元性がないので、断熱ボード間に隙間ができて断熱・気

   密欠損が生じる危険性がある、という指摘です。


 これは外断熱を行う場合、当然考えておくべき事で、在来軸組工法で内断熱を行う場合と

   は逆に外断熱においては通常の筋かいを用いるよりも、構造用合板などで外壁の面剛性を

   高めておく方がベターであると言えます。



2)有害物質が室内に侵入する恐れがあるのか?

 柱や梁などの構造部材は防腐・防虫処理されたものが多く、内断熱では気密シートでそう      した木部材からでる有害物質が室内に侵入するのを防ぐことができるが、外断熱では構造

   部材が室内側になるため住む人の健康を害することになる、という指摘があります。

 

 この問題について実際にはどうなのかと言えば、高気密・高断熱住宅の空気質(ホルムア      ルデヒドとラドンの濃度について)を調査したあるデータによると、計画的に換気された

 状態では内断熱も外断熱も共に環境基準以下の数値になっています。

 

   この場合、そのデータのサンプル数や室内で使用されている合板やクロス糊、その他揮発

   性有機化合物を含む接着剤などの使用状況について指摘されるところですが 、いづれにし

   ても外断熱が原因で現実的な健康被害を被っているという報告は聞きません。

 

   しかし、内断熱派が指摘する問題がないわけではありませんので、内断熱を用いるときも

   外断熱を用いるときも同様に「揮発性の有毒化学物質を含む材料は使用しない」旨、図面

   の中の特記仕様書に記載しています。


3)プラスチック系断熱材は火に弱いか?

 外断熱で用いられるポリスチレン、ポリウレタン等のプラスチック系断熱材は火に弱いの

  で、防火指定のある地域に家を建てる場合、外壁には防火認定を取った外壁材を使うことが   義務付けられていますが、いくら外壁が火に強くてもその中には通気層が取られ、すぐにそ

  の燃えやすい断熱材が張られているため火や熱が土台付近で通気層内に侵入した場合を考え

  ると、防火的には大きな問題を抱えているという指摘です。


 これは、防火地域内で実際に隣家からの延焼を受けた外断熱住宅を検証してみると 、火事

   の炎は常に上方に向かうので、地盤に落差ががなければ隣家の炎が土台付近から侵入する      ということはなく、防火認定された外壁材が炎で熱せられると、通気層の空気が暖められ

   て上昇し常に外気が引き込まれているため、外壁材が持ちこたえられている間はこの通気

   層が断熱材への延焼を防ぐ働きをしていることが確認されています。


4)経時劣化で断熱性能が落ちる

 発泡プラスチック系の断熱材は小さな泡の中に断熱効果ガスを封じ込めることでその断熱

   効果を発揮するものですが、時間が経つと気泡の中のガスが次第に抜け出し、空気と入れ

   代わることで断熱性能が低下してしまう、という問題があります。


   これは実験により確認されており、フェノールフォーム以外のものでは5年で一気 に20%    も断熱性能が落ちてしまいます(しかし、空気との置換が終われば、それ以上の変化は進

   まない)。

 

  この問題はメーカーが意図的に隠しているので大きな問題にはなっていませんが、外張り断

  熱を採用する時には、この辺も考慮に入れ、必要厚さを決める必要があります。

  ※今は、全くそのような配慮もなく外張り断熱が行われています。


                            以上は「高断熱デザイン住宅」より抜粋


      新築なのに寒いという家について

  断熱材の施工で、外側を断熱する外断熱という方法があり、

   理想のように言われていますが、

 外張りという事は壁の内部が空っぽで、天井がグラスウール断熱    ということですので、想像できるのが、壁体内気流です。

   空っぽの壁。室内側の間仕切り壁も含めて、温かい空気は壁を

   煙突のように小屋裏へと抜ける構造になっていることが想像つき    ます。

 

 注:コンクリートRCの外断熱は、いいことばかり書いていま

   す。

 

 「家つくり」くらい

誤解に満ちたものはない。

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 寿命の短い日本の家

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実際は、国際的にレベルの低い監督官庁と、住宅業界、まったく批判能力のないマスコミ。

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短寿命、体に悪い日本の建材は輸出されていません。

 

日本は世界から見て「ものづくり先進国」「超一流の工業国」というイメージがありますが、しかし、家に限っては全く逆、日本の工業製品の中でほぼ唯一といっていいほど、レベルの低い状態が続いています。