無垢材といっても有害化学物質の入った防虫剤につけられている場合もあります、自然素材 を使っているから健康住宅だと考えるのは危険です。
家を選ぶときには、その会社が何を基準に健康住宅といっているのか、しっかりと話を聞い てみましょう。
1.自然素材でも使い方によっては問題が・・・
①全ての部屋の全ての天井・床・壁を自然素材にしなくても、健康効果を発揮できる
有効面積がある。
具体的にはリビングや主寝室などの滞在時間の長い部屋を中心に「天井・床・壁」 の 「1/3以上」を無垢材や珪藻土(本物、後述)などに使用すれば、自然素材が持 つ調湿、 保温、断熱、耐シックハウス性能を発揮できると考えています。
最近の健康住宅ブームの中では、「珪藻土を使わずクロスをつかうとお子様がアト ピーや 喘息になりますよ」とかお客様の不安をあおるようなセールストークがまか り通っている ようにも感じます。
②間取り上、自然の風の通り道がキチンと確保できていること。
どんなに換気性能をあげても機械的な換気に頼るだけでは、不十分だと思うからで す。
③材料を使う場所の適材適所を考えて使用する。
ビニールのクロスや床シートもお客様の健康に害がないと思われる場所にはつかっても い
いのではないかと考えています。
なぜかといえば、たとえば長時間滞在するわけではない、脱衣室、洗面所、便所な どは 建材のほうがむしろバリエーションは豊富にあるし、メンテナンスもしやすい 、コスト
が安いなど、ある意味お客様によっては欠点より長所の方が上回ることもあるからです。
もちろんその場合でも、建材や塗料はF☆☆☆☆(ホルムアルデヒド等級の最上位規格JIS
工場にて生産されているJIS製品に表示することが義務づけられている)を使うことを前提
としています。
フォースターとは、建材や塗料、内装材、接着剤などのホルムアルデヒド発散速度に
応じてF★★★★からF★で区分する基準を言います。
具体的には、2003年に施工された建築基準法では、建材をホルムアルデヒドの発散速度 に応じて、JIS・JASで定められる等級になります。建材だけではなく、塗料や接着剤に至 るまで、シックハウスの原因の一つであるホルムアルデヒドの発散量の目安にするもので
す。
ただし、この建築準法で規制されているのは2種類のみで、厚生省が設定した有害物質13種類については対象外です。
④見えるところだけではなく、構造材にどのような材料をどのようにして使っている かが 重要になってくる。
構造材に無垢材をつかっているといっても有害化学物質の入った防虫剤につけられ てい る場合もあります。
「健康住宅」を無垢材や仕上げ表面に使われている珪藻土といった材料だけで考え るの は危険だということです。
シックハウス症候群や化学物質過敏症、アレルギー疾患が急増している現在は、家 造り もデザインや価格重視ではなく、健康を考えている方が多くなっています。
ビニールクロスが主流だった壁も和紙や珪藻土などの呼吸する素材に変え、合板使 用の 新建材から天然無垢材の床が増え、化学建材から発生するガスをなくそうと無 添加で健 康的な素材が選ばれるようになり、今では本物の健康住宅かどうかの判断 が難しくなっ てしまうほど、無添加で健康的な住宅が多く存在します。
家具や家電・衣類など様々なものから化学物質のガスが放散しているのをご存知で しょ うか?そんなものを無添加の家に入れてしまうとどうなるか…。
もう答えはお分かりですね! そう、たちまち無添加の家はそれらのガスを吸って しま い、今までと同じ不健康な家になってしまうのです。
さて、病気を引き起こす家が抱えてる問題は3つです。
まず、使っている建材です。
問題を起こしてる建材は、ほとんどが工業製品です。
塩化ビニールのクロスなど、石油を原料としている製品です。
接着剤も有害物質を含んだものが多いですね。
こうした工業製品の建材が、身体的、精神的な病気を起こしているんです。