珪藻土とは植物性プランクトンが化石したものです。火に強い土の為、コンロや七輪など、とても身近な存在として昔からよく使用されておりました。
漆喰は消石灰を主原料とした自然素材で、水と砂などを混ぜて練り上げた壁塗りの材料のことであり、近年ではその優れた特性が再認識され、色々な用途で使用されています。
珪藻土と漆喰の共通点として「自然素材の塗り壁材」等の点が挙げられますが、果たして違いはあるのでしょうか。
ここではそんな珪藻土と漆喰の違いを詳しく見ていきたいと思います。
漆喰・珪藻土比較
固まる力
壁として使用するには、崩れないようにするために固まる力が最も大切になります。漆喰に関しては石灰自らが固まる力があり、壁としての十分な機能を有しております。
しかし、珪藻土には粘土のように自ら固まる力を持っておらず、乾燥した際にボロボロと剥がれて落ちてきてしまいます。その為、珪藻土を壁に使用するためには他の固まる材料を大量に混入する必要があるのです。LOHAS studioで採用しているEM珪藻土は、固めるためのバインダー剤に接着材等は使用しておりません。自然素材である「消石灰」を使用しているので安心です。
調湿効果が違う
漆喰はアルカリ成分によりカビが発生しずらいといった優れた特徴がありますが、土壁が無ければ調湿効果を期待することは出来ず、珪藻土と比較すると吸放湿性能は低いと言えます。
珪藻土は土壁が無い場合でも10~15cmくらいの土壁と同じ調湿効果を発揮するので、カビやダニの発生を抑制し、部屋の温度を快適にしてくれます。珪藻土の一粒一粒には、1億分の1cmの吸水性のある穴が多数存在しており、調湿性能や脱臭性能が非常に優れています。また、LOHAS studioのEM珪藻土は、北海道の稚内層珪藻頁岩を58%含有しており、m2あたり360g/m2という驚異の吸放湿性能を誇ります。
歴史・見た目
漆喰の歴史は古く、およそ5000年前から使用されており、漆喰の方がモダンな印象があり、真っ白で光沢があります。その反面珪藻土は歴史が浅く、1994年くらいから本格的に使用されるようになりました。漆喰と比較すると素朴で柔らかな印象の空間に仕上がります。
比較的、漆喰の塗り壁のほうがコストが安く仕上げることができますが、調湿・消臭効果などの性能面では、珪藻土のほうが高いといえます。珪藻土と漆喰の特性をよく理解したうえで使い方を分ける必要があります。
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